イカレポンチ



願ってたきっかけが

すぐそこまで、きた。




「どうしたの、その心境の変化」


「地元から出たくて」


リンのトーンで察したのか
何も言わずに

名刺を差し出してきた。


「そう、これ名刺ね」


「どうも」


「連絡してほしい。
 今日は、リンちゃんを説得させる為に
 いくらか使う予定だったから」


「何ソレ」


「これ、渡すから」


封筒を出して来た。


「50あるから」


「貰えないです」


何、こいつ。

怖いんだけど。


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