イカレポンチ


専用の小さい小瓶を買って、
2つ、星の砂を入れた。

ユウがつけていたネックレスを外して
小瓶を通して


リンの首につなげてくれた。


「ありやとうー」

「とんでもない」


ホテルの前のビーチで
少し、水遊びをしたり

夏終わりのバカンスを

精一杯、楽しんだ。





「また来よーな」

「もちろん」


私たちを乗せた飛行機はまた
1時間半、空を飛んだ。



お別れまでの時間が迫ってくる。

帰って来て、ユウと一緒に
お土産の整理なんてしていたけど

それどころじゃないし。


頭はこれまでのユウとの思い出が
ふつりふつり、

浮かんではシャボン玉のように


はじけて


消えた。
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