瞳の中で誰よりも
プロローグ

「夕紀さんは恋人とかいるんですか?」

貴方は笑うんだ。

「僕、彼女いるんだ」

素敵な笑顔で、優しく。



「夕紀さんといると楽しいです」

貴方は笑うんだ。

「もっと、早く出会いたかったな」

切ない顔で、笑うんだ。



いつだって貴方は笑うんだ。

狡い貴方を私は愛してたんだ。


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