神様、大事件です!-芸能人に恋をして2-
「うん、うん。良かったじゃん。」

「そしたら。っ、後ろから車が飛ばして来てるの気づいてなくて、こうやって」

私は、ミオ君がしてくれたように、
ゆいの腕を引っ張って肩を抱き寄せて…
そう、さっき、ミオ君にこんな風に…

「された…。危ないって、、、」

周りのバスやタクシーのエンジン音、駅のアナウンスすら聞こえてこなくて
時間が止まったかのように
私たちの間には沈黙が生まれました。

そして、、、そんな沈黙を遮ったのは
本日2度目の

「、、、は?はぁぁぁああああ?!」

でした。

―――――

―――



「いや、まぁ、それはヤバイヤツですよね。普通に。泣くわ」

「もう、頭の中パニックになって。てか、今も少しパニック状態」

ロータリーでの立ち話もなんなので、
駅内のファストフード店に場所を変えました。
迷惑をかけたので、今日は私のおごりです!

「で?その後は?」

「その、、、後?」

「だから、どさくさに紛れて抱きついてみたとかー。なんかいい雰囲気になったとかー。ないの?」

「ゆいは、私にそんな余裕があると思いますか?」

「無いわね。」
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