仲良し双子の恋
「前にさぁ…
“復讐”
とか言ってたでしょ?」
確かに………言ってた。
「あたしの彼氏ね…」
今にも泣きそうな李恋……
なにがあったの?
「彼氏ね………
綾乃さん達に
殺されたんだ……。」
……………えっ???
「酷いでしょ?
普通…あり得ないよね?
でも…………本当なんだ…」
涙目にしながら李恋は笑ってる…
あたしは李恋を抱き締めた。
「聞かない方がいいのかもしれないけど…
どうして死んじゃったの……?」
聞いちゃいけないってわかってる…
だって…李恋はきっとまだその彼氏が好きなはずだから……
写真を飾るくらい忘れたくない人なんだ…
「李恋の大切な人のこと……知りたい。」
李恋は頷くと……
「少し長くなるけど…いい?」
嫌なわけないでしょ…
「うん」
李恋は涙目でニッコリ笑うと話し始めた。