仲良し双子の恋
どんどんめくっていくと…
「あっ!初登場だッ!」
「誰?」
アルバムを覗き込むとそこにはお母さんの幼なじみの人が映っていた…
「恭弥さんだよなッ!!
めっちゃ明るくておもしくてかっこいい人だよなぁ〜♪」
………………。
「有希?
どうかしたのか?」
「えっ………あっ………
なんでもないよ!
恭弥さんってホントにかっこいいよねッ!!!」
「うん♪
なんで幼なじみで仲良かったのに母さんは父さんと結婚したのかな?」
「そうだよね………
恭弥さんかっこいいしね…」
恭弥さんかぁ………
「どうかしたのか?」
「全然なんでもない♪
………次見よッ♪」
ゆっくりと愁斗はページをめくる。
あの時………
恭弥さんを見た時……
恭弥さんが誰かに似ていた気がした…
でもなんだかわからない…
誰だっけ………
あたしが悩んでる時…
「なぁ……有希…」
「ん?どうかしたの?」
急にテンションの下がった暗い声であたしを呼んだ。
「これって…どういうこと?」
あたしは愁斗が指差す写真を見た…
「……………ッッ!?」