仲良し双子の恋
第10章 たった1人の息子
*愁斗side*
「黙って聞いてろ…」
はいはい……。
「俺と未希は高2の春に付き合いだしたんだ…
高3の秋までは普通のその辺にいる恋人みたいな感じだったけど―…」
なんか………
自慢話っぽくてムカつく―…
でも、黙って聞いてなきゃだし…
「高3の冬に―…
俺が他の奴と……」
他の奴と??
まさか………浮気?
父さんが話そうとした時…
いきなり母さんが話出した。
「キスしてたのよ―……」
………キス??
「あたしと付き合ってるのに…
別の人とそういう関係だったんだと思った…
初めて浮気されたって思って苦しくて…寒い中歩いていたら―……」
いたら?
誰かに会ったのか?
「恭弥に会ったの―……」