仲良し双子の恋




「一生のお願い―……

養子に来てほしいの…。」



………………ッッ…


「でも……俺は―…」


俺は―………

母さんと恭弥さんの子…。



「わかってる!

あたしの血は流れてない…

いくら恭弥に似てても恭弥とあたしの子じゃない…

恭弥と……未希の子ってことはわかってる―……

それでもいいの……

恭弥の血さえ流れていれば…」



…………なんでそんなに…
子供がほしいんだ?


「無理なことを言ってるのはわかってるの…

あたしのわがままってこともわかってる―……

愁斗くんだって家族と離れたくないこともわかってる…

でも……でも―……」



柚梨さん………。



「愁斗…」

「何…母さん?」


「自分の好きな方でいいからね…」



母さんは……俺が居なくなってもいいわけ!!??



「居なくなってもいいなんて思ってないからね…

本当は…行ってほしくなんかないんだから……」



優しい感じの苦笑い…


俺…顔に出てたか(汗)



だいたい…悩む必要なんかないはず…


この家族のままがいいに決まってるし……


養子になんか行きたくないはず…



なのに―…………







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