君と出会えた奇跡
スマホで、秋に連絡を入れた。
『もしもし?』
「俺だけど。あの4人あの後どうした?」
『血相変えて走ってったよ。
多分、唯ちゃんをいじめてた奴らに間違えない。
そういえば唯ちゃんどう?』
「そうか、
多分間違いない。
唯は、今、やっと落ち着いて眠ってる。
多分、唯、前は、眠れてなかったんだと思う、
声も出る気配ないし、」
『そっか、まぁ、焦らないのが一番だよな、』
「そうだな、俺、唯の声が少しでも早く、出るように、少しでも努力してみるよ。」
『そういや、今度、倉庫にでも連れてきたら?
みんないいやつだし、』
「それもいいな、あいつらなら、唯を守ってくれる気がする。」
『おい、お前やっぱり…』
「なんだよ。唯の前で絶対その話すんじゃねぇぞ。」
『…わかってる…。』