君と出会えた奇跡


「怖いか?」

怖い?

怖いとは、違う、

なんだか、ここは、あったかい。

私は、フルフル首を振った。

声出るかな?

「怖くないです。」
そう言いたいのに、やっぱり出たものは、

空気だけだった。

思わず唇をかみしめた。

そんな私を、

「無理するな、」

と、優しく頭を撫でてくれた玲さん。


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