君と出会えた奇跡


話し終わると、私は、玲さんじゃない人に抱きしめられた。

亜子でもなくて、

だけど、

ずっと、ずっと会いたかった人。


「おにい、ちゃんっ!」

お兄ちゃんの背中に腕を回した。

「ゆいっ。ごめんな、守れなくて、ごめん」


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