君と出会えた奇跡
「おぎゃぁあ!おぎゃぁあ!」
「うるさいっ!うるさいっ!殺してやる!殺してやる!!」
だめ、だめ、
「あーちゃん!!」
あかり、それが、あの子の名前だった。
私と、お兄ちゃんは、必死にお母さんを止めていた。
あーちゃんの首を絞めるお母さん、
「やめてっ!やめてっ!」
2人で泣きながら、お母さんを止める。
あーちゃんの声は、次第に聞こえなくなってきて、
そして、
あーちゃんの息さえも聞こえなくなった。