君と出会えた奇跡


「おぎゃぁあ!おぎゃぁあ!」

「うるさいっ!うるさいっ!殺してやる!殺してやる!!」

だめ、だめ、

「あーちゃん!!」

あかり、それが、あの子の名前だった。


私と、お兄ちゃんは、必死にお母さんを止めていた。

あーちゃんの首を絞めるお母さん、

「やめてっ!やめてっ!」

2人で泣きながら、お母さんを止める。

あーちゃんの声は、次第に聞こえなくなってきて、

そして、

あーちゃんの息さえも聞こえなくなった。




< 191 / 382 >

この作品をシェア

pagetop