君と出会えた奇跡
「もしもし?」
「ぱぱぁあ!!
あーちゃんが、ひっぐ、
あーちゃんが、ひっぐ、」
お兄ちゃんが泣きながら、必死に伝える、
「あーちゃん、雪さんみたいに、つめたいよぉおお!!ママ僕たちのこと、痛い痛い、いっぱいするの!
パパ、お願い、おうちきてぇぇえ。」
泣きながら、訴える、お兄ちゃんに、私も涙が出てきて、
「ふぇっ、うわぁぁーーんっ!!!」
『わかった!今ちょうど、びっくりさせようとして帰ってくる途中だったんだ!すぐ行くからな!』
そう言って、すぐに本当にお父さんは来てくれた。
ボロボロの私たち
汚れた部屋。
そして、
あーちゃんの亡骸をみて、
お父さんは、崩れ落ちた。