君と出会えた奇跡


隣の玲くんの顔を見上げると、

「ん?」

と、笑いかけてきた。

私は、笑って首を振って、玲くんの腕を掴む手に

ぎゅっと、力を入れた。


お願いだから、私のそばから、

いなくならないで、

私を残していかないで、

玲くん、お願い、

そんな私の手を、玲くんは、ぎゅっと握った。



< 203 / 382 >

この作品をシェア

pagetop