君と出会えた奇跡



玲くんにスマホを買ってもらって、

2人で、お店を出た。

「唯。」

「ん〜?」

「唯って好きなやついる?」

ドキッとした。

なんで?

この胸の高鳴りは、何?

「ん〜、いない、かな、」

そう答えた時、玲くんは、ひどく悲しそうな顔をした。


え?

それと同時だった。


「あれ?玲?!

玲よね?!久しぶりー!」

玲くんの背中に抱きついた女の人、

自然と手は、離れて、

寂しくて、

唇を無意識に噛み締めていた。


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