君と出会えた奇跡


「玲くん、大好き。」

「…ん、」

「玲くんの隣に入れるだけで、抱きしめてもらえるだけで幸せ。」

「俺も。」

「玲くんがいないと、いやだ。」

「…うん。」

「玲くん、」

「ん?」

「ありがとう、大好き」

何度でも言うよ、大好きと、ありがとう

「玲くんのおかげで、
幸せだって思えるようになったよ。」


と、笑いかけると、

玲くんは、さっきよりも強くぎゅっと抱きしめて、

「俺も、だよ。」

と、
泣きそうな、顔で笑いかけてくれた。

そのまま、

初めての、キスをした。


< 215 / 382 >

この作品をシェア

pagetop