君と出会えた奇跡


「…っ、れ、い、くん。」


玲くん、玲くん、

会いたいよ、抱きしめて、

私の涙を止めてよ、


そのまま、私は、

意識を失った。


喉が焼けるように痛い。

私、死んじゃうのかな、

血だらけの自分が、怖かった。


玲くん、玲くん。

玲くんの、甘い香りがする、


玲くん?

ボロボロ流れる涙が、一気に止まった。

やっぱり、玲くんなんだね、


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