君と出会えた奇跡



「ごめんな、唯っ、守れなくて、ごめん、
唯、

よかった、唯っ。」

お兄ちゃんも、泣いていて、

守れなくてごめんって、みんなが謝るもんだから

私は、泣きながら、首を振った。

「みんなの、せ、じゃ、ない、よ。」

その一言に、みんなもっと泣いちゃって、

一人一人の頭を撫でようとした、手を見て止まった。

私の腕が、包帯だらけ、片腕も、


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