君と出会えた奇跡



「亜子、鏡ある?」

と聞くと、

首を傾げながら、

私に鏡を渡してきた。

鏡を見ると、

私の、頬と、おでこに大きな絆創膏が貼ってあった。

肩から、お腹に向かっての包帯。

なにこの、大掛かりの手当て。

こんなひどいはず、ない、よね?


< 233 / 382 >

この作品をシェア

pagetop