君と出会えた奇跡
玲くんの腕が、私の体に回る前に、離した。
そして、冷めた目で玲くんを見上げた。
「唯?」
「やっぱり、浮気してたんだ、
あ、それとも私が浮気相手?
ははっ、笑えるね、
玲くん最近帰り遅いなって思ってたんだ、
私、そこらへんの、え、浮気?どうしよう、言ったら、嫌われるかなとか、そういう、悲劇的なタイプじゃないから、ズバズバ言っちゃうの
そこが悪いところって思ってるけどさ、
なんなの?
浮気するなら、中途半端にしないで、
ちゃんと!とことん隠してよ!
じゃないと、悲しいじゃん!
かな、しい、じゃんかよ。
れい、くんなんて、大っ嫌い。」
「ゆいっ!!!」
泣きながら、家を飛び出した。
Tシャツに、ミニズボン、
ルームウェア姿で、飛び出した私、
玲くんの、あの、悲しそうな顔が忘れられない。