君と出会えた奇跡


呼吸が苦しくなってきた。

声でて。
声でて。

だけど、出たのは、

「ハッ、ハッ、ハッ。」

過呼吸になったことによって、出た荒い息だった。

やばい、

意識が朦朧とする。

お願い、これ以上触らないで、触れないで。

どこかに、行ってよっ!

涙が頬を伝って、地面に落ちた。


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