君と出会えた奇跡
だけど、玲くんは、私のことを強く優しく、抱きしめてくれた。
そして、
「嬉しい、ありがとう、
嬉しいよ。
頑張って産んでくれるか?
唯。」
私は、笑って、涙を流しながら、頷いた。
「私、絶対産むから、
世界で一番愛してる人との子だもん。
なにがあっても、絶対に産むから、
絶対に産むから、玲くんこの子を、愛してあげて?」
笑っていう、
お願い、私の、異変には気づかないで。
笑って、わかったって言って、
おねがい、
玲くんは、
優しい笑顔で、
「当たり前だ、
ずっと、ずっと、この子を愛し続けるよ。」
私のお腹に手を添えて、笑いかけてくれた。