君と出会えた奇跡


幻覚?

「ゆ、い?」

「玲くん、泣かないで。」

透き通る綺麗な声、

苦しそうに顔を歪めてる唯。

夢なのか?

夢でもいい、

俺の頬に触れる冷たい手。

ゆいの、涙が俺の頬に落ちた。

思わず、唯の方に手を伸ばした時、

俺の手は、唯の体を、すり抜けた。


嘘だ、嘘だ。



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