君と出会えた奇跡


「ゆいっ、ゆいっ、」

「玲くん、私は、死んでるんだよ、」

「それでもいい、そばにいてよ、」

「無理だよ、私も、いたいけど、無理だよ、」

「ゆい、ゆいを愛してるんだよ、」

「私は、愛してないよ。」

震える声で、悲しそうな顔をして、いうゆい。

俺を解放するための、嘘。

「っざけんな、
俺は、唯に縛られてなんかない、
唯を愛してんだよ、
唯、お願いだから、素直になって、」


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