君と出会えた奇跡
その言葉に大粒の涙をこぼす、唯、
そして、
「私だって、私だって、世界で一番玲くんを愛してるっ!
玲くんを愛してるんだよっ!」
泣き叫んだ、唯、
お願いだ、神様、
お願い、
唯に抱きついたとき、
なぜか、俺の手は、すり抜けなかった。
久しぶりの、唯の温もり、
「ゆいっ、ゆいっ、」
「れいくんっ、れいくんっ、」
その瞬間唯の体が光り始める。
いやだ、だめだ、行かないで、
「いくな、ゆい。」
「っ、ごめんね、
本当のサヨナラだよ、」
「嫌だ、唯、行くなよ。」
「だめだよ、行かないと。」
「唯、嫌だよ、」
「だめだよ。たとえ、辛くても、天使達がいるでしょ?
私は、玲くんを愛してる、
だから、解放しに来たんだよ、
玲くん、
私の分も幸せになって、
私の生きれなかった命を生きて、
私の分まで、誰かを愛して、」