君と出会えた奇跡


「お前らの、母親は、

お前らの妊娠がわかったときと、同じタイミングで、子宮に癌が見つかったんだ。

母親、唯は、産むことを迷わなく、決めたんだ。

絶対に産むって、そん時、あいつはまだ、17歳だった。

若かったこともあって、進行が早かったんだな。

お前達を産んだと、同時に、あいつは、死んだんだ。

だけど、唯は、後悔してないよ、

唯一の心残りは、お前らの成長を見れないことって泣きながら言ってたな、」


俺の言葉に泣き崩れる2人。


俺は、唯に託されていたビデオを流した。


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