君と出会えた奇跡



でも、必要最低限は、ない感じで、

モデルルームみたいな、綺麗な、部屋だった。

生活感もなくて、

目を見開いて、玲さんを見つめると、

「俺の家、

今日から、唯の居場所でもあるからな」

と、優しく微笑む、玲さん。


その言葉に、涙がこぼれた。

お母さん以外に初めて、私自身の存在が認められた気がして、

嬉しくて、玲さんに、抱きついていた。



< 54 / 382 >

この作品をシェア

pagetop