弱虫ワタシと俺様カレ【完】
❀第五話❀ これが恋


     「学校、休むね」


ねーちゃんはそう俺にいった。

何でか、なんて聞かなくてもわかることだ。


俺は苦笑しながら玄関をでた。


「あーぁ、田崎先輩のせいで」


でも、俺は田崎先輩に何故か親近感が湧いていた。


本気の恋をしたことない。それは俺も前そうだったから


初めて深く惚れ込んだ女、


       それが沙乃


そこさえ同じであったから何故か身近に感じてならなかった。


「田崎先輩いますか?」


俺は2年生の廊下に立っていた。

「田崎今日朝はいたんだけどなー」

そう田崎先輩のクラスメイトに言われ、諦めようかと思った。が


「もしかしたら…屋上かもな」

「…屋上…?」

そう聞いてお礼を言い残して屋上へ足早に向かっていった。


屋上へ登る階段は最後のところで立ち入り禁止と塞がれていた。

「くそっ…!」


しかし、前を見たら貼られているテープが少し乱れていた。


     「田崎…先輩…?」


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