弱虫ワタシと俺様カレ【完】
重い扉を開けるとそこには田崎先輩がたたずんでいた。
冷たくひややかな風を帯びながら
「…宇佐美?」
「田崎先輩…」
「なんだよ、暗い顔して」
「ねーちゃん、学校来たくないって」
「まぁそりゃな。俺のせいだ」
「田崎先輩のせいじゃないと思いますよ」
「なぁ、宇佐美。清太って呼んでいいか?」
「はい、いいっすよ」
「さんきゅ」
「あの…田崎先輩にお願いがあるんです」
「ん?俺にお願い?」
「今日、うちに来てくんないっすか?」
そして放課後、俺は田崎先輩と合流して家に帰宅した。
「どうぞ」
「お邪魔します」
そう、これは約1時間前ぐらいのこと。
「ちゃんと告白して下さい」