弱虫ワタシと俺様カレ【完】
あの時、私は勢いに負け答を出せずに逃げてしまった。
きっとあの時の私の顔は酷かったと思ったからだ。
恋と認識してしまってどうしようもなくもどかしかった。
「か、考える!」
「あ、おい沙乃!でも…俺から逃げれると思うなよ」
「へっ…」
あの蓮斗の顔が頭に深く刻まれていた。
あの時、蓮斗はなにを思っていたんだろう。
私は蓮斗と同じことを思っていただろうか…?
同じではないなら付き合う事なんて出来ない。
そしてその夜は良く寝つけなかった。