弱虫ワタシと俺様カレ【完】
✿番外編✿ 清太の日常
俺の朝は毎日ねーちゃんの寝顔を見るところから始まる。
いつもねーちゃんは気づかないが…
いつもの様に今日も部屋に入る。
ガチャ…
「ねーちゃん…」
いつも俺は部活の朝練でねーちゃんより早く家をでる。
「…沙乃。好きだ…」
思わず言った言葉に口を塞ぐ。
「…せい…た…」
「ね、ねーちゃん!?」
起きていたのか!?と少し後ずさるしかし沙乃は寝ていた。
「なんだ…寝言かよ…」
少し安心して安堵の息を漏らす。
「清太…えへへ…次は……パフェ…」
「…何の夢見てんだねーちゃん」
少し幸せそうに清太は笑った。
そしてその日の夕方…
「ただいまー!」
「あ、ねーちゃん」
「清太どうしたの?」
「パフェ、食べに行かね?」
「えっ…行きたい!私ちょうどパフェ食べたかったの!」
そう言って食い付いてくる沙乃をみて清太は少し顔を逸らした。
「ほら…今日は俺が…おごるから…」
「本当に!?ありがとう〜!」
沙乃の夢に自分が出てきたことが嬉しくて、清太の今持ってるお小遣いが1500円。
沙乃とパフェを食べたらなくなるレベルだったが、そんなの気にもならなかった。
清太にとって幸せな時間だから…