弱虫ワタシと俺様カレ【完】
❀最終話❀ 自己純従
そんなこと言われても。正直そう思った。
「お姉様は結局ご自分の都合が悪くなることはなにもせず避けるのですね」
「葉久夢ちゃん!」
「なんですの?」
「私…もう蓮斗しか好きじゃないし、蓮斗だけをみる」
「本当ですの?あれだけ曖昧に都合良くなされていた方の事なんて信用なりませんわ」
「おい!天宮!」
「清太!?」
そこには清太の姿があった。
「天宮…もういいだろ」
「で、でも…!」
急いできたのか、服は乱れ落ち着きがなかった。
「俺、ねーちゃんがそういうなら信じる」
「清太…」
「わ、わかりましたわ!」
「葉久夢ちゃん!ありがとう!」
「べ、別に清太の為ですわ…」
そう言って葉久夢ちゃんは顔をそらした。