弱虫ワタシと俺様カレ【完】
「清太は…私が…好き…?」
少し開いている窓の隙間から冷たい風が吹いてきた。
その風は私と清太の間をすり抜けふたりを冷やしていった。
「そうだよ。」
待って、私のお母さんは本当のお母さんじゃないの…?お父さんは…?
「最初から話すよ。俺の母さんは死んだ。俺が2歳の時に」
「えっ!?そ、そうなの…?」
「あと、ねーちゃんの父さんもねーちゃんが1歳の時に死んだ」
「…そしたら…お父さんは…」
「俺らの父さんは俺の実の親で俺らの母さんはねーちゃんの実の親だ」
「2人が再婚したから私達は姉弟になったの…?」
「そうだ。それでねーちゃんと初めて会って初めて恋をした」
「そ…んな……」
清太は淡々と静かに私に全てを語ってきた。
この時が来ることを知っていたかのように…。
「これがねーちゃんに隠してた本当のことだよ」