お嬢様はじめました。
玲に手を引かれ、私は立ち上がった。
「帰ろう」
「え? 撮影は?」
「終わった」
「松本さんに帰る事言った?」
「知ってるでしょ」
え…そんな適当な……。
まぁ、今回に限った事じゃないだろう。
「ミーちゃん、連絡するね」
「うん、私も連絡する。 今度お茶でもしよ」
「うん!」
玲に手を引かれたまま廊下を歩いてるけど、さっきから玲は何も話さない。
私から話題を振るべき?
それよりなんか怒ってる?
いつも通りの無表情なんだけど、オーラ?がピリピリしてるような……。
「ごめんね?」
「何が?」
「何も言わずにうろちょろしちゃって……」
「あぁ、その事。 心配はしたけど怒ってないよ」
え?
そうなの?
じゃあ何で少し不機嫌なの?
言ってほしい。
「俺は葵の事何も知らない」
「……へ?」
「泣くような過去があったの?」
「…………」
そっか。
玲とはそういう話しした事ない。
私たちはお互いの事を何も知らない。
出会って間もないから知らないのは無理もない。
それでも玲も気にしてくれてたのかと思うと嬉しかった。
「帰ろう」
「え? 撮影は?」
「終わった」
「松本さんに帰る事言った?」
「知ってるでしょ」
え…そんな適当な……。
まぁ、今回に限った事じゃないだろう。
「ミーちゃん、連絡するね」
「うん、私も連絡する。 今度お茶でもしよ」
「うん!」
玲に手を引かれたまま廊下を歩いてるけど、さっきから玲は何も話さない。
私から話題を振るべき?
それよりなんか怒ってる?
いつも通りの無表情なんだけど、オーラ?がピリピリしてるような……。
「ごめんね?」
「何が?」
「何も言わずにうろちょろしちゃって……」
「あぁ、その事。 心配はしたけど怒ってないよ」
え?
そうなの?
じゃあ何で少し不機嫌なの?
言ってほしい。
「俺は葵の事何も知らない」
「……へ?」
「泣くような過去があったの?」
「…………」
そっか。
玲とはそういう話しした事ない。
私たちはお互いの事を何も知らない。
出会って間もないから知らないのは無理もない。
それでも玲も気にしてくれてたのかと思うと嬉しかった。