お嬢様はじめました。
あ!



「ごめん! 勝手に玲にオッケーしちゃったんだけど大丈夫だった!?」

「あはは、大丈夫だよ。 樹希君もいいって言ってくれると思うよ」

「本当ごめんね……ありがとう」



玲も花火大会一緒にいくなら、ちゃんと綺麗にしなきゃ!


今日の帰りにマンションに浴衣取りに行こう。



「ふふっ」



突然華に笑われた。



「嬉しそうだね」

「そんなに顔に出てた!?」

「物凄く出てるよ。 葵ちゃん可愛い」

「もぉ! からかわないでよ!!」

「からかってなんかないよ。 本当の事だもん」



「だもん」って……私にしてみたら華の方が可愛くてしょうがないよ。


女の子なところ見習わないとなって毎回思う。


あ……あの事話しておかないとだよね?



「実はさ、海堂 隆輝に宝生院だってバレちゃった……」

「えぇ!?」



華のクリクリした目が更に大っきくなった。


落ちちゃいそう。


海堂との事を話し終えると、華は表情を曇らせた。


そうなるよね。




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