お嬢様はじめました。
お祭りの場所に近付くにつれ、人がどんどん増えていく。
お祭りって楽しいし花火も綺麗だけど、やっぱりこの人の多さには慣れない。
「歩いた方が良さそうだな」
「そうだね」
私たちは車を降りて待ち合わせの場所まで歩いて向かった。
それにしても緊張する。
胸が苦しいのは帯のせいなのか緊張のせいなのか分かんない。
「可愛いから大丈夫だよ」
「はなぁ〜!!」
「気にしたってどうせ人混みでぐっちゃぐちゃになんだろ」
「あんたね……」
それでも可愛くいたいって思う乙女心を察しなさいよね!
これだから男は!!
「2人は大丈夫なの?」
「何がだよ」
「こういうイベント。 あんま参加する事ないんじゃないの?」
「いんや、そうでもない。 華が好きだから毎年2人でどっかしらの花火大会来てたしな」
「そうなの!?」
樹希が好きなのかと思いきや、華の方が好きってちょっと意外。
「いつも静かな時間を過ごす事が多いから、大きな音を立ててお空に大きなお花が咲くのを直に感じられるのが好きなの。 周りの人たちが息を呑む声とか、幸せそうな楽しそうな声をあげてるのをそばで感じられるのも好き」
そんな風に考えて花火を見た事なかったな。
お祭りって楽しいし花火も綺麗だけど、やっぱりこの人の多さには慣れない。
「歩いた方が良さそうだな」
「そうだね」
私たちは車を降りて待ち合わせの場所まで歩いて向かった。
それにしても緊張する。
胸が苦しいのは帯のせいなのか緊張のせいなのか分かんない。
「可愛いから大丈夫だよ」
「はなぁ〜!!」
「気にしたってどうせ人混みでぐっちゃぐちゃになんだろ」
「あんたね……」
それでも可愛くいたいって思う乙女心を察しなさいよね!
これだから男は!!
「2人は大丈夫なの?」
「何がだよ」
「こういうイベント。 あんま参加する事ないんじゃないの?」
「いんや、そうでもない。 華が好きだから毎年2人でどっかしらの花火大会来てたしな」
「そうなの!?」
樹希が好きなのかと思いきや、華の方が好きってちょっと意外。
「いつも静かな時間を過ごす事が多いから、大きな音を立ててお空に大きなお花が咲くのを直に感じられるのが好きなの。 周りの人たちが息を呑む声とか、幸せそうな楽しそうな声をあげてるのをそばで感じられるのも好き」
そんな風に考えて花火を見た事なかったな。