お嬢様はじめました。
第10話 表向き
何でこんな事になった?
なぜに?
「息子から話を聞いた時は驚きましたよ」
「私も驚いたが、当人同士が決めた事ならば口出しはせんよ」
私は笑うしかできなかった。
海堂家と宝生院家での食事会。
いいレストランなんだろうけどもはや味が分からない。
食べた気にならない。
「葵さんとは何処で出会ったんだ?」
「学園の舞踏会だよ。 僕が葵さんに一目惚れしたんです」
うわぁー……。
よくもまぁシレーッとそんな嘘言えたよね。
「葵さんは宝生院会長とよく似ていらっしゃいますね」
海堂のお母さんにニコっと微笑まれ、ニコっと笑い返した。
早くこの場から立ち去りたい。
「夏休みは2人で出掛けないのかい?」
ちょっと!
海堂パパ!!
変なフリ出すの止めて!!
「良ければ葵と過ごしてやってくれ。 私も仕事で留守にする事が多いからな」
お祖父ちゃんも余計な事言うのやーめーてー……。
「葵さんと予定を立てさせて頂きます」
「…………」
猫かぶりめ。
なぜに?
「息子から話を聞いた時は驚きましたよ」
「私も驚いたが、当人同士が決めた事ならば口出しはせんよ」
私は笑うしかできなかった。
海堂家と宝生院家での食事会。
いいレストランなんだろうけどもはや味が分からない。
食べた気にならない。
「葵さんとは何処で出会ったんだ?」
「学園の舞踏会だよ。 僕が葵さんに一目惚れしたんです」
うわぁー……。
よくもまぁシレーッとそんな嘘言えたよね。
「葵さんは宝生院会長とよく似ていらっしゃいますね」
海堂のお母さんにニコっと微笑まれ、ニコっと笑い返した。
早くこの場から立ち去りたい。
「夏休みは2人で出掛けないのかい?」
ちょっと!
海堂パパ!!
変なフリ出すの止めて!!
「良ければ葵と過ごしてやってくれ。 私も仕事で留守にする事が多いからな」
お祖父ちゃんも余計な事言うのやーめーてー……。
「葵さんと予定を立てさせて頂きます」
「…………」
猫かぶりめ。