お嬢様はじめました。
食事会が終わりやっと解放されると思いきや、お祖父ちゃんたちに「ゆっくりしてくるといい」と言われ海堂と2人きりになった。


こういうのをありがた迷惑と言うんじゃないだろうか。



「行くぞ」

「え!? 何処に!? 本当にゆっくりするの!?」

「お互い直ぐ帰ったら怪しまれるだろうが」

「…………」



いやまぁ、そりゃそうですけど……。



「何処行くの?」

「ついて来い」



そう言うと海堂はスタスタ歩き始めた。


だから何処行くの!!


また聞いてもどうせ何も言わないだろうからと思い、おとなしくついていった。


自由なやつ。


ホテルのエレベーターに乗ると、どんどん上がっていった。


夜景が綺麗。


一緒にいる奴が最悪だけど……。


玲と一緒だったらな……。


着いた先はBARだった。



「未成年だよ!?」

「バカか。 酒以外もあるに決まってんだろ」

「…………」



BARなんて来た事ないし、そんなの知るわけないじゃん。


ムカつく。






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