お嬢様はじめました。
突然の海堂の大きな声に、飲み物を持ってきてくれた男性が驚いた顔をした。
だけど直ぐに表情は整い、丁寧に飲み物を置いてくれた。
「いつからだよ?」
「花火大会の時から」
「恥ずかしげもなくキスしてたもんな」
「ぶっ__!?」
「おまっ__きたねぇんだよ!」
思わずカフェラテを吹き出した。
慌てておしぼりで口元を拭った。
盛大に噴きださなくてよかった。
「見てたの!?」
「好きで見たんじゃねーし」
そうかもしれないけど!
そういうのは見なかった事にするのが礼儀なんじゃないの!?
「お前ちゃんと別れられんのかよ?」
「……どうだろ。 まだ別れるときの事なんて考えられない」
「ま、いざとなれば正体バラせばいいんじゃねーの?」
「本当性格悪いよね。 それができればあんたの婚約者になんてなってないから」
海堂は嫌味たっぷりな笑顔を見せた。
全身から溢れ出す自信と相まって、ムカつき度が増す。
「早く好きな人見つけなよ」
「そんなんいらねーよ」
「何でよ? 好きな人と結婚した方が幸せでしょ?」
コーヒーカップを置いた海堂は「ははっ」とバカにした笑を漏らした。
だけど直ぐに表情は整い、丁寧に飲み物を置いてくれた。
「いつからだよ?」
「花火大会の時から」
「恥ずかしげもなくキスしてたもんな」
「ぶっ__!?」
「おまっ__きたねぇんだよ!」
思わずカフェラテを吹き出した。
慌てておしぼりで口元を拭った。
盛大に噴きださなくてよかった。
「見てたの!?」
「好きで見たんじゃねーし」
そうかもしれないけど!
そういうのは見なかった事にするのが礼儀なんじゃないの!?
「お前ちゃんと別れられんのかよ?」
「……どうだろ。 まだ別れるときの事なんて考えられない」
「ま、いざとなれば正体バラせばいいんじゃねーの?」
「本当性格悪いよね。 それができればあんたの婚約者になんてなってないから」
海堂は嫌味たっぷりな笑顔を見せた。
全身から溢れ出す自信と相まって、ムカつき度が増す。
「早く好きな人見つけなよ」
「そんなんいらねーよ」
「何でよ? 好きな人と結婚した方が幸せでしょ?」
コーヒーカップを置いた海堂は「ははっ」とバカにした笑を漏らした。