お嬢様はじめました。
海堂が仕事してるなか、1人ケータイゲームを楽しんだ。


気付けば充電がかなり減っていた。


スマホも熱くなってる。


あー充電器持ってきてないや。



「充電器貸__」



海堂に話しかけようとしたけど、凄く真剣な顔をしていて途中で口を閉じた。


別人みたい。


取り敢えずトイレでも行こう。


充電器借りられそうだったら借りればいっか。


海堂は気付いてるのか気付いていないのか分からないけど、部屋を出て行く私に見向きもしなかった。


こっちは気が楽でいいけど。


廊下で出くわしたメイドさんにトイレの場所を聞いて、用を済ませた。


それにしてもお腹すいた……。


時間つぶしになんか作るかな。


ゲームも飽きちゃったし。



「すみません、此処から歩いていけるところにスーパーとかあります?」

「スーパーでございますか? 徒歩ですと30分はかかってしまうかと思います。 何か必要な物があるのでしたら、すぐにこちらでご用意致しますが?」

「必要な物というか……」






< 181 / 194 >

この作品をシェア

pagetop