お嬢様はじめました。
浅賀さんが用意してくれたアイスティーを一口飲んで「あ!」と思った。
もう一つ話しておこうと思ってたんだ。
「お祖父ちゃんの籍に入ったら私の苗字宝条院になっちゃうんだよね?」
「あぁ、そうだな。」
「それはいいんだけどね、高校は大石の苗字で卒業したいんだよね。」
「理由を聞いても?」
「今の高校学費が高いのに両親は応援してくれて、高い入学金も払ってくれたの。 お父さんは普通のサラリーマンだったし、お母さんも働いてたけどパートだったし、家計に余裕だってなかったと思うんだ。 私が勉強頑張れたのも入学できたのも両親のお蔭だから、大石の名前で通って卒業したい。」
大石の名前でもらった卒業証書をお父さんたちに笑って見せたい。
ちゃんと卒業したよって胸を張って報告したい。
「葵がそうしたいのなら私は異論はない。」
「しかし旦那さ__」
焦った感じで割って入ってきた浅賀さんの声をお祖父ちゃんは片手を上げて止めた。
「葵に宝条院家の重みを背負わせたいわけではない。 そんなつもりで籍をいれるわけではない。」
もう一つ話しておこうと思ってたんだ。
「お祖父ちゃんの籍に入ったら私の苗字宝条院になっちゃうんだよね?」
「あぁ、そうだな。」
「それはいいんだけどね、高校は大石の苗字で卒業したいんだよね。」
「理由を聞いても?」
「今の高校学費が高いのに両親は応援してくれて、高い入学金も払ってくれたの。 お父さんは普通のサラリーマンだったし、お母さんも働いてたけどパートだったし、家計に余裕だってなかったと思うんだ。 私が勉強頑張れたのも入学できたのも両親のお蔭だから、大石の名前で通って卒業したい。」
大石の名前でもらった卒業証書をお父さんたちに笑って見せたい。
ちゃんと卒業したよって胸を張って報告したい。
「葵がそうしたいのなら私は異論はない。」
「しかし旦那さ__」
焦った感じで割って入ってきた浅賀さんの声をお祖父ちゃんは片手を上げて止めた。
「葵に宝条院家の重みを背負わせたいわけではない。 そんなつもりで籍をいれるわけではない。」