お嬢様はじめました。

この人誰？



「私、葵お嬢様の執事を務めさせて頂きます荒木と申します。　宜しくお願い致します。」

「執事！？　私のですか！？」

「はい。　今後私が葵お嬢様の身の回りのお世話をさせて頂きます。　何でもお申し付け下さい。」



執事ってこんなに簡単につくもんなの！？


この人も浅賀さんに負けず劣らずカッチリしてる。


でも浅賀さんと違って表情変わんないからちょっと怖そう。



「直ぐにメイドをお呼び致します。」

「へ？　何でですか？」

「私がお着替えをするわけにはまいりませんので、メイドを＿＿」

「ちょ、ちょ、ちょ！！　ちょっと待った！！　着替えくらい私一人でできますから呼ばなくていいです！！」

「しかし＿＿」

「着替えなんて小さい子供でも出来るんですよ！？　自分で出来る事は自分でやりますから本当に大丈夫です！！　兎に角着替えるので荒木さんは外に出て下さい！！」



ベッドから降りて荒木さんの背を押しやると、荒木さんは「お部屋の外でお待ちしております。」と言って部屋から出て行った。