お嬢様はじめました。
なんか朝からドッと疲れた。


私にまで執事って……そんな話聞いてないよ。


そもそも身の回りのお世話って何してくれるの!?


親的な?


いくら考えても全く想像つかないんですけど……。


部屋の洗面台で顔を洗って制服を着た。


ってか部屋に洗面台がある事にビックリだよ。


それに天蓋付きベッド……これって華みたいに可愛い女の子が使うベッドじゃないの?


私がこれで寝てるとか、ギャグでしょ。


部屋を出ると荒木さんが直立不動で待っていた。



「お待たせしてすみません。」

「私共使用人にそのような気遣いの言葉は必要ありません。」

「そういう訳にはいきません。 私がそうしたいのでそうさせて下さい。」

「畏まりました。 ではその敬__」

「敬語も止めません。」



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