お嬢様はじめました。
考えれば考えるほど分かんなくなってきた。


むしろテンパってるかも……。


近くに気配を感じてハッとなった。


いつの間にか男子生徒は目の前に立っていて、私の事を見下ろしていた。


うわ……綺麗な顔。


すらっとしていて背も高い。


サラサラの黒髪に涼し気な目元。


私なんかより色気もたっぷり。


っ!?


グイッと顎を掴み上げられ、驚いた拍子に肩に掛けていた鞄が床にズレ落ちた。



「責任とって。」

「は……い……?」



どういう事?


訳わかんないんですけど……。


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