お嬢様はじめました。
「呼んだら離してあげる。」



何で上から!?



「れ、れ、れ、玲!!!!!!」



そうは思いながらもこのままでは心臓がもたないと思って名前を呼んだ。


ゆっくりと玲の体が離れていき、体から力が抜けていった。


この人何なの?


怒りたいのに、もう目の前の男を怒鳴るだけの気力も体力も残ってなかった。



「ゆでダコ。」

「ゆで__!?」

「良い暇つぶしが出来た。」



良い暇つぶし!?


こいつ……っ!!


戦意喪失してたはずが、またふつふつと怒りがこみ上げてきた。



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