お嬢様はじめました。
思い出しながらバタバタしちゃってたのかな!?


恥ずかしい……。



「蜂蜜はお好きですか?」

「大好きです!」

「では多めに入れさせて頂きます。 ですが、今回だけですよ。」



相変わらず表情を崩さないけど、温かい人なんだな。


見た目とのギャップが凄い。



「ありがとうございます。」



荒木さんから蜂蜜たっぷりのホットミルクを受け取り、一口飲むとなんだかホッとした。



「凄く美味しいです。」

「暫くは勝手も分からず不慣れで緊張する事も多いかと思いますが、私共使用人も微力ながら精一杯サポートさせて頂きますので、お一人で抱え込まないで下さい。」



心配かけちゃったんだ。


「ありがとうございます。 頼りにしています。」と感謝の気持ちを言葉にすると、荒木さんが少しだけ表情を崩したように見えた。

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