お嬢様はじめました。
ちんぷんかんぷん過ぎて、頭の中グルグルしてるんですけど……。



「宝条院会長は母校であるこの学校に、毎年多額の寄付金を納めてるんだって」

「え!? そうなの!?」



多額っていったいいくら!?


ってかそんな事知らなかった。



「普通に考えれば、学校としてはそんな宝条院会長の怒りに触れたくないだろ?」



そりゃそうだと思い、こくんと頷いた。



「でもだからって、私と玲が揉めてお祖父ちゃんが怒ったとしても、学校には関係ないじゃん」

「まさか何も知らないで勉強教えてもらってたの!?」

「何が?」

「お前……マジ? 馬鹿なの? いや、馬鹿だろ」



そんな目で見なくても……。


私ってすっごい馬鹿なんじゃないかって思えてきた。




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