百人一首 いまむかし 〜一の巻〜


「雪菜。今日はみかんだ。
もう冬がきたんだな…」

「そうだね…外は寒い?」

「ちょーさみぃ。」

「そっか、毎日ごめんね?」

「気にすんなって。」


入院している私のところに毎日来てくれる彼は陽向君。

明るくて、いつも笑わせてくれて。

辛かった入院生活が一気に明るくなった。

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