なつめくんの束縛 棗side








「てか…別に今日くれば」







そうだ。


明日が土曜日だからって別に今日来たって変わらない。







「泊まりなよ」





単純に俺が泊まっていってほしくて言った言葉を…








「だ…だめっ!


明日じゃないと……っ」






とそこまで言ったゆっちゃんは、ハッとしたような顔をした。






なんだ……?






「何考えてるのゆっちゃん」







ゆっちゃんは俺に何か隠し事をしている様子。








何か聞こうと思ったけどタイミングよくゆっちゃんの家の前についてしまう。









「え…え…?


何もないからねっ?

あ、それと送ってくれてありがとう!
また明日ねっ?」







慌ただしくゆっちゃんはそう言うと勢いよく家の中に入っていってしまった。








「まぁ…いっか」







明日になれば分かること。







俺は来た道を戻って自分の家に向かった。

















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