『ゆる彼』とワケあり結婚、始まりました。
「ゆる彼なのよ〜!」
いきなり電話口で甲高い声を上げた親友を、冷めた口調で宥めた。
「はいはい、落ち着いて。何が『ゆるカレ』なの?」
新しいカレールウの名前か何か?と聞くと、愛理は「違うっ!」と否定した。
「じゃあ何?」
赤ん坊片手に抱いて、あやしながらの会話してるこっちはツラい。よっこらしょ…と抱え直して、食卓の椅子に腰掛けた。
「あたし、今度お見合いするの!その相手がね、見事にストライクゾーンにハマる『ゆる彼』でね!風貌といい体型と言い、モロあたしの好み!絶対にお見合い成功させて、間違いなくその人と結婚すると思うから先に報告しとくね!」
「しとくね…って、お見合いはまだ先なんでしょ⁉︎ 」
今度すると言ったよね…と、愛理の言葉を繰り返した。
「そうよ!でも、絶対にゲットするっ!だって、ホントに素敵な人なんだもん!」
「だもん!…って愛理……」
相変わらず破天荒で思い込みが強いな…と飽きれる私は、親友の神崎めぐみ(かんざき めぐみ)。
愛理とは高校時代からの付き合いがあって、今も月イチで出かけたりする仲。
さっきお昼寝から目覚めた長女をあやしてるトコに電話が入り、いきなり聞かされた話がコレ。
「愛理さ、さっき言ってた『ゆるカレ』って何?あんたの好みとか、私、知らないんだけど…?」
「…あっ、そーか。『ゆる彼』って言うのはね、『ゆるキャラみたいに癒し感のある男性』のこと!今度のお見合いの相手が少しポッチャリ系なんだけど、それがあたしの理想にどストライクなくらいハマってるの!」
いきなり電話口で甲高い声を上げた親友を、冷めた口調で宥めた。
「はいはい、落ち着いて。何が『ゆるカレ』なの?」
新しいカレールウの名前か何か?と聞くと、愛理は「違うっ!」と否定した。
「じゃあ何?」
赤ん坊片手に抱いて、あやしながらの会話してるこっちはツラい。よっこらしょ…と抱え直して、食卓の椅子に腰掛けた。
「あたし、今度お見合いするの!その相手がね、見事にストライクゾーンにハマる『ゆる彼』でね!風貌といい体型と言い、モロあたしの好み!絶対にお見合い成功させて、間違いなくその人と結婚すると思うから先に報告しとくね!」
「しとくね…って、お見合いはまだ先なんでしょ⁉︎ 」
今度すると言ったよね…と、愛理の言葉を繰り返した。
「そうよ!でも、絶対にゲットするっ!だって、ホントに素敵な人なんだもん!」
「だもん!…って愛理……」
相変わらず破天荒で思い込みが強いな…と飽きれる私は、親友の神崎めぐみ(かんざき めぐみ)。
愛理とは高校時代からの付き合いがあって、今も月イチで出かけたりする仲。
さっきお昼寝から目覚めた長女をあやしてるトコに電話が入り、いきなり聞かされた話がコレ。
「愛理さ、さっき言ってた『ゆるカレ』って何?あんたの好みとか、私、知らないんだけど…?」
「…あっ、そーか。『ゆる彼』って言うのはね、『ゆるキャラみたいに癒し感のある男性』のこと!今度のお見合いの相手が少しポッチャリ系なんだけど、それがあたしの理想にどストライクなくらいハマってるの!」